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【できるUiPath】実践RPAの使い方のコツ

こんにちは 島村竜一です。

コロナがだいぶ落ち着いてきたようで景気が多少?盛り返してきたようです。
だいぶ求人情報も増えてきています。

求人は増えてきてはいますが実際のところどの現場も人手不足はなかなか解消されません。
DX(デジタルトランスフォーメーション)化をしていくにあたり現場の仕事はますます増えています。

日本という国がDX(デジタルトランスフォーメーション)化にむけて頑張れと旗を振ってはいますが、
そもそも仕事のやり方いわゆる「働き方改革」を行わないとどうしようもならない状態です。

経営陣が頑張れ!頑張れ!というだけではどうにもならず、業務のやり方自体を見直す必要性が出てきています。

単純な作業は人でなくコンピューターにやらせる。

AIに使われる側でなくAIを使う側にまわるという発想はやはり正しいですね。

コンピューターにやらせる(業務の自動化)に関してはRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)は欠かせないものとなってきています。

働き方改革を単なる口約束としない、現実のものとするためRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を実化するためのソフトとしてStudioXをご紹介いたします。

2021年11月17日:「RPA」関連の記事を更新しました。

2021年10月29日:「Excel操作を自動化してみよう」ついて記事を更新しました。
2021年10月26日:StudioとStudioXの違いについて記事を更新しました。
2021年10月26日:StudioXのインストール方法について記事を追加しました。

RPAとはなにか

ちまたでDXとならんでRPA(Robotic Process Automation)という言葉をよく聞くようになりました。

随分とAmazonの書籍も増えてきました。

Amazon本

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RPARobotic Process Automation)とは直訳するとロボットによる業務の自動化のことです。

もっとわかりやすく言うと単純な繰り返し作業を自動化することにより労働生産性を向上させる注目の技術です。今、多くの企業で注目を集めていてますが具体的に産業用ロボットとどう違うのと疑問に思われるかたも多いはずです。

RPAとは

ロボットというと、鉄腕アトム、ドラえもんなどを想像されるはずです。
産業ロボットというのは不格好かもしれませんが実際に実在する本当のロボットになります。

それに対してRPAとはパソコンで動くソフトになります。
従来のソフトとの違いはRPAからマイクロソフトのWord,Excelまたは弥生会計といったWEBアプリケーションを操作することができます。

例えば
通勤交通費精算書(Excel)から値を取り出す
取り出した値を弥生会計に自動入力させる

このようなことが自動化できます。


自前でシステム化するほど予算が組めない、けど自動化したい処理などにRPAは向いています。

RPAのよくある誤解

RPAのよくある誤解についてお話をさせていただきます。
ITのあるあるのお話ですが「RPAを入れたら魔法の杖」で導入したらすべてを解決してくれるということはありません。

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誤解その1:ロボットのメンテナンスは必要です。作って終わりではありません

たとえばExcelを操作するロボットを作ったとします。
そのExcel自体のバージョンアップによって操作が変わることがあります。
Excelを使った業務の流れ自体が変わることがあります。

またUiPathのバージョンアップにも対応していく必要があります。

実際に動くロボットと同様にメンテンスを行っていく必要があります。

誤解その2:ロボットも失敗する場合があります。安定した作りかたの学習をする必要があります

RPAとはロボットだから絶対に間違えないかというと実は間違えます。
人間でいう様子を見ながら作業をするのが苦手です。

たとえばオンライン会計ソフト「弥生会計」と連動するようなRPAを作ったとします。
もしインターネットの接続が悪かった場合弥生会計の画面がなかなか表示されない時があります。

島村竜一

間違っても弥生会計のソフトが悪いという意味ではありません。インターネットの通信速度の対応は弥生会計さんの側ではどうしようもないものですから。。。

その結果弥生会計のソフトとRPAの連動が失敗してしまう可能性があります。

そのため処理が失敗した場合の処理を組み込む必要があります。

  • 具体的には処理が失敗したらしばらく時間をおいてリトライ処理を行う。
  • 処理が何度も失敗するなら開発者に自動的にメールを送信する。
  • 正常処理、異常処理などきちんとログ出力を行う。


処理が失敗した場合、通信が失敗した場合といった安定したロボットの作り方を学ぶ必要があります。

誤解その3:すべての定形作業はRPA化しない

会社の業務を行っていると昔は必要だったけど今はいらなくなったものというものも存在したりしています。RPAの作業を行う前にキチンとこの作業は必要なのか、本当に必要なのかということを問いかけることは非常に大切です。


いらない作業に関しては仕事の棚卸しをしてRPA以前にその業務をなくすといったことも非情に大切です。

ではRPAとどう付き合っていくべきのか?

以前からAIに使われるのでなくAIに使う側に回ろうという話を聞いたことはあると思います。

これから必要な人材

「誤解その1:ロボットのメンテナンスは必要です。作って終わりではありません」でも書きましたがRPAは作って終わりではありません。メンテナンスの必要があります。
そこにも人はもちろん必要になってきます。

さらにこれから私達に求められてくる工場の工場長のような役目になってきます。
複数のラインを束ねるRPAを管理する側に回るのです。
経理の管理をするRPA、
Google Analyticsなどマーケティングを管理するRPA,
客先に送信するメールを管理するRPA
などを管理していくのです。


一つ一つの作業を人間が直接行うのでなく、ロボットが行った結果を確認する管理者の立場に回るのです。

その結果作業の生産性を上げることができます。
会社にとっても、社員にとっても嬉しい内容ですね。

人手不足を解消する無料で使えるStudioX

Uipa社

UiPath社は、世界中で高い評価を得ているRPA業界のトップベンダーになります。


UiPathのホームーページはこちらから
https://www.uipath.com/ja/

もともとUiPath Studioという製品があり主にエンジニアが使いこなしていくものになります。
プログラムをガリガリ書いて複雑な処理ももちろん可能です。

そのためプログラムが苦手な現場の人になかなか使いこなせない製品でした。
StudioXというのは現場の担当者にむけての製品になります。

プログラムを書かずにExcelやWebブラウザーなどよく使うアプリをソフト上で並べるだけで簡単に自動化の処理を作成できます。オフィスでよく使われているWord,Excelはもちろん、基幹システムにも対応しているのでさまざまな業務を自動化することができます。

UiPathでは無料評価版が提供されているので無料で試すことができます。

さらに
無料評価版とは別に個人や小規模事業者向けに提供されているCommunity Cloudを使うとずっと無料で使うことができます。

ライセンス規約を読み解くと

「従業員が250人未満もしくは250台未満の仮想環境もしくはパソコンで
で、売上高が500万ドル未満の組織(関連会社を含む)の場合のみ社内のビジネス目的で使うことができる」とのことです。

引用
https://www.uipath.com/hubfs/legalspot/Legal%20Terms/UiPath_Community_Agreement.pdf

製品版から若干機能は削られてはいますがまずはじめに使う分には問題なく使うことができます。

プログラミングを書かずに使えるのは現場作業に忙しい人にはうってつけのものですね。

StudioXで具体手的になにができるのか?

StudioXの製品はRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)と呼ばれる製品になります。

ネットで探すと業務を〇〇時間削減できたとか!
何千万円のコスト削減できたとか
の規模の大きい話ばかり。

もっと具体的なお話をすると、
①Excelが自動的に起動して、データを読み取る
②読み取ったデータを業務アプリケーションに入力する
③入力結果を元にまたExcelを更新する

こういった作業を自動的に行なってくれます。

嬉しい

人間が数分から数十分の時間をかけていた作業がほんの数秒から1分以内に処理が終わるようになります。
仕事に追われる現代人にはすごく嬉しいですよね。

StudioXのインストール方法

UiPathのダウンロードとインストール方法について下記のページに最新のインストール方法をまとめました。ぜひ読んでくださいね。
【RPA】UiPath StudioX(無料版)のダウンロードとインストール方法

UiPaThのStudioとStudioXの違いについて

実はUiPath社はAI製品を含めた多数の製品ラインナップをリリースしてます。

開発 管理 実行 協働
StudioX
Studio
Orchestrator Robots Assistant
Robots による、処理に必要な「ワークフロー」を開発できます ロボット・自動化プロセス (ワークフロー) を一元管理し、モニタリングできます Robots は、自動化プロセスを実行します種類は、「Attended」と「Unattended」 があります 自動化済みプロセスの実行を容易にします

引用-UiPath academy

開発においてStudioとStudioXの2種類があります。

実はStudioXという名前がついているのでスペシャルな気がしますがそうではありません。
小規模な業務作業の自動化に特化しています。プログラミング知識を必要とせず変数をを使用しないため業務担当者などにむいいています。

ではStudioはなにかというと、使いこなすためにはプログラミング知識は必要です。エンジニア向けにガッツリと作る時に向いています。VB.Net・C#・Python・Java などの、プログラミング言語を活用して設計することができます。

ツール自体は設定を切り替えることによりStudioにしたり、StudioXにすることができます。

StudioとStudioXを比較してみました。

  

  

Studio StudioX
特徴 プログラミング知識は必要。システム連携や大規模な開発に向いている。VB.Net・C#・Python・Java などの、プログラミング言語を使用可能。 プログラミング知識はいりません。小規模な業務の自動化に特化しています。
自動化に向いた業務 業務プロセス 個人の業務
対象者 開発者 ビジネスマン
互換性 StudioXで作成したプログラムを編集可能 Studioで作成したプログラムは開くことができません


業務に導入するときにはまずはStudioXを試しに使ってみましょう!

Excel操作を自動化してみよう

業務でExcelを使っている人はかなり多いのではないでしょうか?
とはいえExcelの作業は単純作業がきっと多いはず。
繰り返し行うことはコピーして貼り付けてといった作業はぜひStudioXで自動化しましょう。

StudioXには標準でExcelを操作する機能がはいっているのでラクラクと自動化することができます。

ここではExcelでの操作を自動化する方法をご紹介します。

Excelの自動操作の前に

前提としてExcelを初めてStudioXで操作する前にExcelのアドオンをインストールしておきましょう。

操作方法は
UiPath StudioX のスタート画面
→ツールの拡張機能
→Excelのアドインになります。

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Excelの操作例

ここではExcelを自動操作する例として指定したファイルにExcelのシートを新しく追加する自動操作をご紹介します。


UiPath StudioX のスタート画面
→右上の新規プロジェクトから
→空のタスクを選んでください。

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プロセス名にわかりやすい名前をつけて作成をクリックします。

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UiPath StudioX の操作画面が表示されます。
リソース(左の画面)からExcelファイルを使用をデザイナーパネル(真ん中の画面)にドラッグ&ドラッグする

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StudioX では、さまざまな用途に使用できる「プロジェクトノートブック(ノートブック)」(Project_Notebook.ja.xlsx)ファイルが作成されます。

今回は「プロジェクトノートブック(ノートブック)」(Project_Notebook.ja.xlsx)ファイルを使用します。

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リソース(左の画面)から「シートを挿入」をデザイナーパネル(真ん中の画面)にドラッグ&ドラッグする

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矢印の箇所をクリックして「テキスト」をクリックする。

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Excelに追加するシート名を記述する。

これで設定は終了です。
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右上の「実行」をクリックするとExcelファイルに新しいシートが追加されます。

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実行結果
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プログラミングなしでExcelを簡単に自動操作することができました。
日常で使う業務の大半はStudioX で置き換えることができますね。
実践的なStudioXの操作方法についてはまた後日記事を追加します。

今回のまとめ

仕事をしていると毎日繰り返される事務処理に悩まされてしまいます。
人手がはいるとどうしてもミスが発生します。

かといってシステム化している予算もとれないのが現実です。

もうだめと諦めずに今やっている仕事をロボットにやらせてもっと考えないといけない仕事に力を使っていきましょう。

次回はStudioXの目玉機能の一つであるレコーディングについてブログを書きます。

2021/10/29(金)に追記しました。
次回はStudioXでExcelを自動化する方法についてブログを書きます。

ここまで読んでくださってありがとうございます。
ではまた次に会う日までお元気で

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