こんにちは
島村竜一です。
会計ソフトの導入を検討する中で、「freee会計」の名前を目にした方は多いのではないでしょうか。特に個人事業主や中小企業の経営者から高い支持を得ていますが、「本当に自分に合っているのか」「使いこなせるだろうか」といった不安を感じるかもしれません。
freee会計は、簿記の知識がない経理初心者でも直感的に操作できるように設計されたクラウド会計ソフトです。銀行口座やクレジットカードと連携すれば、取引データが自動で取り込まれ、日々の記帳業務が大幅に効率化されます。
この記事では、freee会計の評判を徹底解説します。基本的な機能から料金プラン、導入するメリット・デメリットまでを網羅的にご紹介します。導入後に「思っていたのと違った」と後悔しないためにも、ぜひ最後までご覧ください。
「専門用語はできるだけ使わず、会計ソフト初心者の目線で解説しています。」
目次
会計ソフトfreeeとは?経理初心者でも使いやすいクラウド会計ソフト
freee会計は、freee株式会社が提供するクラウド型の会計ソフトです。インターネット環境さえあれば、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、どの端末からでもいつでもどこでも経理作業を行えます。
最大の特徴は、簿記の専門知識がない方でも「家計簿をつけるような感覚」で使えるように設計されている点です。従来の会計ソフトにありがちな「借方」「貸方」といった専門用語を意識することなく、収入や支出を登録するだけで、会計帳簿が自動で作成されます。
この使いやすさから、2024年3月末時点で54万以上の事業所に導入されており、個人事業主から中小企業まで、幅広い層に利用されています。データはクラウド上で安全に管理されるため、パソコンの故障や買い替えによるデータ紛失のリスクがなく、常に最新の状態で利用できるのもクラウド型ならではの魅力です。
会計ソフトfreeeの主な機能でできること
freee会計は、日々の経理業務を自動化し、経営判断をサポートするための多彩な機能を搭載しています。ここでは、freee会計でできることの代表的な機能をご紹介します。
銀行口座やカード連携による取引の自動仕訳
freee会計の最も強力な機能の一つが、金融機関とのデータ連携です。お使いの銀行口座(インターネットバンキング)やクレジットカード、電子マネー、AmazonなどのECサイトを登録しておくと、取引明細が自動で取得されます。
取得された明細は、AIが内容を分析し、「会議費」「消耗品費」といった勘定科目を推測して提案してくれます。ユーザーは内容を確認して登録ボタンをクリックするだけで仕訳が完了するため、手入力の手間と入力ミスを劇的に削減できます。
確定申告や決算書の作成を強力にサポート
個人事業主にとって最も手間のかかる業務の一つが確定申告です。freee会計を使えば、日々の取引データを基に、青色申告決算書や確定申告書Bなどの必要書類が自動で作成されます。
特に便利なのが「確定申告ナビ」機能です。画面に表示される簡単な質問に順番に答えていくだけで、申告書の作成から電子申告(e-Tax)による提出までを完結させることができます。法人向けにも、決算書の作成をサポートする機能が充実しています。
見積書から請求書まで一気通貫で作成・管理
freee会計では、見積書、納品書、請求書、領収書といった帳票を簡単に作成できます。一度作成した見積書を請求書に変換するなど、書類間の連携もスムーズです。
作成した請求書は、メールで送付したり、郵送代行サービスを利用したりすることも可能です。さらに、請求書の発行だけでなく、入金状況の管理まで一元的に行えます。入金期日が近づくとアラートで知らせてくれるため、請求漏れや回収漏れを防ぐことにも繋がります。
経営状況をリアルタイムで可視化するレポート機能
日々の取引データを入力していくだけで、経営状況を分析するためのレポートが自動で作成されます。例えば、月別の売上や費用の推移を示す「月次推移レポート」や、現在の資産状況を把握できる「貸借対照表」、利益の状況がわかる「損益計算書」などがいつでも確認できます。
これらのレポートをリアルタイムで確認することで、自社の財務状況を正確に把握し、迅速な経営判断に役立てることができます。グラフなどで視覚的に表示されるため、数字が苦手な方でも直感的に理解しやすいのが特徴です。
スマートフォンアプリで完結する経費精算
freee会計はスマートフォンアプリも提供しており、外出先からでも手軽に経理作業ができます。特に便利なのが、経費精失機能です。
スマートフォンのカメラでレシートや領収書を撮影すると、日付や金額、店名などをAIが自動で読み取り、データ化してくれます。あとは内容を確認して登録するだけで経費の申請が完了します。交通系ICカードの利用履歴を取り込むことも可能で、面倒な経費精算の手間を大幅に削減できます。
インボイス制度や電子帳簿保存法にも自動で対応
2023年10月から開始されたインボイス制度や、年々要件が厳しくなる電子帳簿保存法など、経理に関する法改正は頻繁に行われます。freee会計のようなクラウドソフトは、こうした法改正に自動でアップデート対応します。
ユーザーは追加料金なしで、常に最新の法令に準拠した状態でソフトを利用できます。法改正のたびにソフトを買い替えたり、自分で情報を集めて対応したりする必要がないため、安心して本業に集中することができます。
【個人事業主向け】freee会計の料金プランを解説
freee会計には、事業の規模や必要な機能に応じて選べる複数の料金プランが用意されています。ここでは、個人事業主向けのプランを解説します。
※料金は税抜価格です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
スタータープランは、基本的な帳簿付けと確定申告書の作成ができる最も手頃なプランです。白色申告や、青色申告でも10万円控除で十分という方に向いています。
スタンダードプランは、freeeが最も推奨するプランです。スタータープランの機能に加え、最大65万円の青色申告特別控除を受けるために必要な「複式簿記」での記帳や「e-Taxによる電子申告」に完全対応しています。節税効果を最大限にしたいほとんどの個人事業主にとって、最適なプランと言えるでしょう。
プレミアムプランは、消費税の申告が必要な課税事業者向けの機能を備えています。また、電話でのサポートが受けられるのも大きな特徴で、操作に不安がある方や、すぐに問題を解決したい方におすすめです。
島村竜一
【法人向け】freee会計の料金プランを解説
次に、法人向けの料金プランを解説します。法人向けプランは、複数人での利用や内部統制に対応した機能が充実しています。
※料金は税抜価格です。利用人数によって変動します。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
ミニマムプランは、経理担当者が1名で、基本的な会計業務を行いたい設立間もない法人におすすめです。請求書発行や入金管理、決算書作成など、法人経理の基本機能が揃っています。
ベーシックプランは、多くの中小企業に適した標準的なプランです。複数名での利用や、メンバーごとの権限設定、部門別の損益管理、資金繰りレポートなど、より高度な経営管理が可能になります。
プロフェッショナルプランとエンタープライズプランは、より規模の大きい企業向けです。経費精算や稟議などの申請・承認ワークフローの電子化、詳細な予実管理、IPO準備に必要な内部統制機能など、本格的なバックオフィス体制の構築を支援します。
会計ソフトfreeeを導入するメリットとは

freee会計を導入することで、具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは、代表的な7つのメリットを詳しく解説します。
簿記の専門知識がなくても直感的に操作できる
最大のメリットは、その圧倒的な使いやすさです。従来の会計ソフトでは必須だった「借方」「貸方」といった複式簿記の知識は必要ありません。
「いつ」「誰に」「いくら」支払ったか(または受け取ったか)を入力するだけで、システムが自動で複式簿記の形式に変換してくれます。家計簿アプリを使ったことがある方なら、ほとんど迷うことなく操作できるでしょう。この直感的なインターフェースにより、経理経験のない経営者自身が記帳を行うことも可能です。
自動化機能で経理業務にかかる時間を大幅に削減
銀行口座やクレジットカードとの連携による「自動で経理」機能は、経理業務の効率を飛躍的に向上させます。取引明細が自動で取り込まれ、AIが勘定科目を提案してくれるため、手作業での入力はほとんど不要になります。
一つ一つの入力作業は小さくても、積み重なると膨大な時間になります。freee会計は、こうした日々のルーティンワークを自動化することで、経理担当者や経営者が請求書の発行や資金繰りの確認といった、より重要度の高い業務に集中する時間を生み出します。
豊富なレポート機能で経営状況をリアルタイムに把握
freee会計は、入力されたデータをもとに、経営判断に役立つ様々なレポートを自動で作成します。損益レポートや資金繰りレポート、売掛金・買掛金の残高レポートなどを、いつでもリアルタイムで確認できます。
これにより、「今月はどれくらい利益が出ているのか」「資金はショートしないか」といった会社の財務状況を正確かつ迅速に把握できます。どんぶり勘定から脱却し、データに基づいた的確な経営判断を下すための強力な武器となります。
ガイドに沿って進めるだけで確定申告が完了する手軽さ
個人事業主にとって、年に一度の確定申告は大きな負担です。freee会計を使えば、日々の記帳が正しく行われていれば、確定申告のプロセスは驚くほど簡単になります。
画面のガイドに従って「はい」「いいえ」で質問に答えたり、必要な情報を入力したりするだけで、申告に必要な書類が完成します。そのままe-Taxを利用して電子申告まで行えるため、税務署に行く手間もかかりません。税理士に依頼するコストを抑えたい方にとっても大きなメリットです。
本当にこの機能があるおかげで確定申告がラクラクと終わります。このおかげで確定申告の時に並ばないで済むので助かりますよ。場所を選ばずに経理作業ができる便利なスマホアプリ
クラウド型であるfreee会計は、専用のスマートフォンアプリも提供しています。これにより、インターネット環境があれば、いつでもどこでも経理作業が可能になります。
移動中の電車内で売上を確認したり、出先で受け取った領収書をその場で撮影して経費登録したりと、隙間時間を有効活用できます。わざわざ事務所に戻ってパソコンを開く必要がないため、業務の柔軟性が格段に向上し、リアルタイムな経営管理が実現します。
法改正にも自動アップデートで常に最新の状態で利用可能
消費税率の変更やインボイス制度の導入など、会計や税務に関する法令は頻繁に改正されます。パッケージ型の会計ソフトの場合、法改正のたびにバージョンアップ費用が発生したり、ソフトを買い替えたりする必要がありました。
freee会計のようなクラウドソフトは、月額料金の中にアップデート費用も含まれています。法改正があると、システムが自動で最新の法令に対応するため、ユーザーは何も意識することなく、常に正しいルールに則って経理処理を行うことができます。これは、コンプライアンスの観点からも非常に大きなメリットです。
導入前に知っておきたいfreee会計のデメリットと注意点
多くのメリットがある一方で、freee会計にはいくつかのデメリットや注意点も存在します。導入を決定する前に、これらの点も十分に理解しておくことが重要です。
簿記経験者には独自の操作性が合わない可能性
freee会計は簿記初心者のために設計されているため、その操作性は従来の会計ソフトとは大きく異なります。複式簿記の知識があり、借方・貸方での仕訳入力に慣れている方にとっては、かえって使いにくく感じることがあります。
「摘要」欄がなかったり、仕訳の修正方法が直感的でなかったりと、簿記経験者ほど戸惑うポイントがあるかもしれません。従来の会計ソフトのような操作性を求める場合は、他のソフトを検討した方がスムーズかもしれません。
金融機関とのデータ連携でエラーが発生する場合がある
経理業務を大幅に効率化してくれるデータ連携機能ですが、万能ではありません。金融機関側の仕様変更などが原因で、一時的に同期がうまく行かなくなったり、エラーが発生したりすることがあります。
また、一部のネット銀行や信用金庫など、連携に対応していない金融機関も存在します。特に、2022年以降、楽天銀行との個人口座の連携ができなくなっている点は注意が必要です。導入前に、ご自身がメインで利用している金融機関が対応しているかを必ず確認しましょう。
他の会計ソフトと比較して料金が割高に感じることも
freee会計の料金は、競合である「マネーフォワード クラウド会計」や「弥生会計 オンライン」と比較すると、同等の機能を持つプランではやや割高に設定されています。
特に、個人事業主向けのスタンダードプラン(月額2,380円/年払い)は、競合の同等プランよりも高めです。その分、初心者向けのサポート機能や直感的な操作性という付加価値がありますが、コストを最優先に考える場合は、他のソフトも比較検討することをおすすめします。
インターネット環境がないと利用できない点
クラウドソフトであるため、利用にはインターネット接続が必須です。オフライン環境では、データの閲覧や入力が一切できません。
現在ではほとんどの場所でインターネットに接続できますが、通信障害が発生した場合や、意図的にインターネットを遮断した環境で作業したい場合には利用できないという制約があります。パソコンにインストールして使う従来のパッケージ型ソフトとの大きな違いです。
解約後のデータ閲覧に制限があること
有料プランを解約して無料プランに移行した場合、過去に登録したデータの閲覧に制限がかかることがあります。具体的には、直近30日間のデータしか閲覧できなくなるなど、過去の帳簿を確認できなくなる可能性があります。
会計データは法律で一定期間の保存が義務付けられています。もし将来的に他のソフトへ乗り換える可能性を考えるなら、解約前に必要なデータをCSV形式などでエクスポートしておく必要があります。この点は、クラウドサービスを利用する上での共通の注意点と言えます。
初めてでも安心!freee会計の基本的な使い方と流れ
freee会計は初心者でも使いやすいように設計されています。ここでは、導入から確定申告までのおおまかな流れを解説します。
- 初期設定を行う
- まずは、事業所の基本情報(屋号、住所など)を登録します。次に、事業で利用している銀行口座やクレジットカードを登録し、データ連携の設定を行います。利用開始時点での現金や預金の残高を「開始残高」として設定すれば、準備は完了です。
- 日々の取引を登録する
- 初期設定が完了したら、日々の取引を登録していきます。口座連携を設定していれば、明細が自動で取り込まれるので、内容を確認して登録ボタンを押すだけです。現金で支払った経費などは、レシートをスマホで撮影するか、手動で「支出」として登録します。
- レポートで経営状況を確認する
- データが蓄積されてきたら、定期的にレポートを確認しましょう。「月次推移」レポートを見れば、売上や経費の増減が一目でわかります。月末や期末には、試算表で全体の数字に間違いがないかチェックする習慣をつけると良いでしょう。
- 決算・確定申告を行う
- 一年間の取引入力がすべて終わったら、いよいよ決算と確定申告です。freee会計の案内に従って決算整理仕訳(家事按分など)を行い、決算書を作成します。個人事業主の場合は、そのまま確定申告ナビに従って申告書を作成し、e-Taxで提出すれば完了です。
もし途中で操作に迷っても、ヘルプページやチャットサポートが充実しているので、安心して進めることができます。
freee会計を他社ソフトと比較!どんな人におすすめ?

会計ソフト選びでは、競合製品との比較が欠かせません。ここでは、代表的なクラウド会計ソフトである「マネーフォワード クラウド会計」「弥生会計 オンライン」とfreee会計を比較し、それぞれどんな人におすすめかを解説します。
freee会計がおすすめな人
- 簿記の知識が全くなく、経理業務に苦手意識がある方
- とにかく入力の手間を省き、経理を自動化したい方
- 直感的な操作で、家計簿感覚で会計管理をしたい個人事業主・小規模法人
マネーフォワード クラウド会計がおすすめな人
- ある程度の簿記知識があり、仕訳の内容を自分でしっかり管理したい方
- 金融機関や外部サービスとの連携数を重視する方
- キャッシュフロー予測など、詳細な経営分析を行いたい方
弥生会計 オンラインがおすすめな人
- 会計ソフトの老舗ブランドに安心感を求める方
- 業界最大級のカスタマーサポートを重視する方
- 顧問税理士が弥生会計を利用している方(データの共有がスムーズ)
自分の簿記知識のレベルや、会計ソフトに何を求めるかによって最適なソフトは異なります。無料のお試し期間などを活用して、実際に操作感を試してみるのがおすすめです。
まとめ
今回は、クラウド会計ソフト「freee会計」の評判について、機能や料金プラン、メリット・デメリットを詳しく解説しました。
freee会計は、簿記の知識がない初心者でも直感的に使える操作性と、銀行口座連携による強力な自動化機能が最大の魅力です。経理業務にかかる時間を大幅に削減し、経営状況の可視化をサポートしてくれるため、特に個人事業主や設立間もないスモールビジネスの経営者にとっては心強い味方となるでしょう。
一方で、簿記経験者にとっては独自の操作性が合わなかったり、他社ソフトと比較して料金が割高に感じられたりする側面もあります。
会計ソフトは一度導入すると長く使い続けることになる重要なツールです。本記事で解説したメリット・デメリットを参考に、ご自身の事業規模や経理知識のレベルに合っているかをじっくりと見極めてください。多くのプランには無料のお試し期間が設けられているので、まずは実際に触れてみて、その使いやすさを体感してみることをおすすめします。
島村竜一
次のブログでは「Freeeを使ったあらゆる生活費を福利厚生費で落とす」を元にした記事を公開します。
お楽しみに!
ではまた次のブログでお逢いしましょう。
仕事の生産性をあげるためさまざまな方法を試しました。その結果UiPathにたどり着き現在UiPathを使った業務効率化の開発、講師の仕事をしています。
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