こんにちは 島村竜一です。
「チームメンバーのやる気に温度差があって、プロジェクトがなかなか前に進まない…」
「どうすれば、みんながもっと自発的に動いてくれるんだろう?」
プロジェクトを率いるリーダーやマネージャーなら、一度はこんな悩みにぶつかったことがあるのではないでしょうか。この記事では、私が2つのプロジェクトリーダー経験で学んだ、メンバーのやる気に火をつけ、チームを成功に導く「たった1つの目標設定術」について、私の実体験を交えながら具体的にお話しします。
目次
この記事はこんなお悩みを抱えるあなたへ
この記事は、プロジェクトリーダーやマネージャーの方で、
- チームメンバーのやる気に温度差があって困っている
- どうすればメンバーが自発的に動いてくれるのかわからない
- プロジェクトを成功させたいけれど、チームの雰囲気が重い と悩んでいる方に向けて書いています。
もしあなたが一つでも当てはまるなら、この記事はきっとあなたの力になれるはずです。
私が2つのプロジェクトリーダー経験で学んだこと
私は「学びDX2025(https://dxq.manabi-dx.ipa.go.jp/)」というプログラムを卒業し、現在は地域企業協働プログラムに参加しています。そこで、九州のモノづくり会社と、東北の建築系会社という、全く異なる2つのプロジェクトでリーダーをしています。
九州のチームでは、業務効率化を目指して「n8n」というツールを使い、freee会計や商魂、LINE WORKSなどを連携させる、という具体的なミッションがありました。一方、東北のチームでは、会社の未来を描くための「今後のロードマップ作成」という、より抽象的で答えのない課題に取り組んでいました。
性質の違う2つのプロジェクトでしたが、どちらのチームも最初は同じ課題を抱えていました。
それは「メンバーのモチベーションの差」です。温度差のあるチームをどうやって一つにまとめ、推進力を生み出すか。試行錯誤の末にたどり着いた答えが、この記事のテーマである「個人の目標設定」でした。
プロジェクトの成功という大きな目標だけではなく、メンバー一人ひとりが「このプロジェクトを通して自分はどうなりたいのか」という個人的な目標を持つこと。これこそが、チームを劇的に変える鍵だったのです。
なぜ個人の目標設定がチームの推進力になるのか
目標がないまま歩くのは、ただ辛いだけ
少し想像してみてください。あなたが会社から「研修に参加してくれ」と言われ、連れて行かれた先が、長距離のウォーキングツアーだったとします。
ゴールがどこにあるのか、何のために歩いているのかも知らされず、ただ前の人について歩くだけ。目の前にちょっとした坂や階段が現れるたびに、「面倒だな」「疲れたな」と感じてしまうでしょう。これでは、歩くこと自体が苦痛でしかありません。
仕事もこれと同じです。プロジェクトの目標が「会社の目標」でしかない場合、メンバーにとっては「やらされている仕事」になってしまいます。目的意識がないままでは、少しの困難ですぐにモチベーションは下がってしまうのです。
「自分ごと」になった瞬間に景色が変わる
では、同じウォーキングツアーでも、もしあなたが「3時間以内にゴールするぞ!」とか、「一緒に歩く仲間が疲れたら絶対にサポートするんだ」といった自分だけの目標を持っていたらどうでしょうか。
きっと、目の前の坂道は「目標達成のためのチャレンジ」に見えるはずです。多少の疲れは気にならず、むしろどうすればもっと効率よく進めるか、どうすれば仲間を助けられるかと、頭と体をフル回転させるでしょう。
これが「自分ごと」になった瞬間です。仕事も同じで、プロジェクトの成功と自分の成長がリンクしたとき、メンバーは受け身の姿勢から、自ら考えて行動する主役へと変わります。指示を待つのではなく、自ら課題を見つけ、解決しようと動き出すのです。
チームの目標と個人の目標をリンクさせる方法
では、どうすればチームの目標と個人の目標を結びつけられるのでしょうか。大切なのは、リーダーとメンバーの対話です。1on1ミーティングなどの場で、次のような問いかけをしてみてください。
「このプロジェクトが終わったとき、どんなスキルが身についていたら嬉しい?」 「将来どんなキャリアを歩みたい?このプロジェクトはそのためにどう役立てられるかな?」
例えば、九州のモノづくり会社のプロジェクトでは、あるメンバーに「業務効率化ツールのn8nを誰よりも使いこなせるようになって、将来は自動化のプロフェッショナルになりたい」という個人の目標が生まれました。
そうなると、彼の仕事への取り組みは一変します。freee会計との連携でエラーが出ても、それを「面倒なトラブル」ではなく「スキルアップのチャンス」と捉え、粘り強く解決策を探してくれるようになりました。彼の成長が、そのままプロジェクトの推進力になったのです。
正月三日間も彼ははじめて触るn8nを必死にさわりひとつづつこなしていきました。
ぼくも彼のやる気に答えるためにサポートを続けました。

なんと彼はほぼ一人でFreee会計と連動できる使えるn8nのアプリを作成することができたのです。
島村竜一
やる気を引き出すためにリーダーが実践すべき3つのアプローチ
個人の目標設定を機能させるためには、リーダーの関わり方が非常に重要です。ここでは、私が実践して特に効果があった3つのアプローチをご紹介します。
アプローチ1:プロジェクトの目的と個人の成長を結びつける
まず、プロジェクトが何を目指しているのか、その成功が社会や顧客にどんな価値をもたらすのかを、情熱を持って語ることが大切です。その上で、メンバー一人ひとりの「やりたいこと」「なりたい姿」に耳を傾け、プロジェクトのタスクとどう結びつけられるかを一緒に考えます。
例えば、「将来マネジメントに挑戦したい」というメンバーには、後輩のサポート役を任せてみる。「新しい技術を学びたい」というメンバーには、少し挑戦的な役割を任せてみる。このように、仕事を「こなすもの」から「成長の機会」へと変えていくのがリーダーの役割です。
アプローチ2:結果だけでなくプロセスを評価し、こまめに声をかける
人は、自分の頑張りを見ていてくれる人がいると、もっと頑張ろうと思えるものです。プロジェクトの成果が出たときだけでなく、その過程にある努力や工夫を見逃さずに、具体的に褒めることを意識しましょう。
島村竜一
どこにいってもサポートできるように
レンティオでノートパソコンを借り、

どこにいってもすぐ対応できるようにしていました。
実際に一度も逢っていない、それでも自分についてくれる人がいるから。
そう思うと人が行動できるのではないでしょうか?
こんな風に、日々の小さな貢献を認め、感謝を伝えるだけで、メンバーの承認欲求は満たされ、モチベーションは高まります。こまめな声かけが、チームのエネルギーになるのです。
アプローチ3:安心して意見が言える「心理的安全性」を育む
メンバーが自分の目標に向かって挑戦するためには、「失敗しても大丈夫」「どんな意見を言っても受け止めてもらえる」という安心感が不可欠です。この「心理的安全性」の高い環境を作ることも、リーダーの重要な仕事です。
そのためには、まずリーダー自身が完璧であろうとしないこと。時には自分の弱みを見せたり、「ちょっと困っていて、みんなの知恵を貸してほしい」と素直に頼ったりする姿を見せることで、メンバーも本音を話しやすくなります。
会議では、どんな意見が出てもまずは「ありがとう」と受け止める。誰かの挑戦が失敗に終わっても、決して責めずに「ナイスチャレンジ!この経験から何を学べるか考えよう」と前向きな言葉をかける。そうした積み重ねが、チームに信頼と安心感を育てていきます。
まずはここから始めよう!明日からできる小さな一歩
ここまで読んで、「やることがたくさんあって大変そうだ」と感じたかもしれません。でも、大丈夫です。まずは、本当に小さな一歩から始めてみましょう。
明日、チームのメンバー一人と、5分だけ話す時間を作ってみてください。
そして、ただ「最近どう?」と聞くのではなく、こう質問してみてください。
「この仕事、やってみて面白いと感じるところってある?」
この問いかけは、相手に仕事のポジティブな側面に目を向けさせ、その中に隠れているかもしれない「成長の芽」や「個人の目標のヒント」を探すきっかけになります。まずは一人のメンバーとの対話から、チームを変える旅を始めてみませんか。
まとめ
今回は、やる気のないメンバーを豹変させ、プロジェクトを成功に導くための「個人の目標設定術」についてお話ししました。
大切なのは、「やる気のないメンバー」は存在しない、という視点に立つことです。いるのはただ、「やる気を出すための目標が見つかっていないメンバー」だけなのです。
プロジェクトという大きな船の目的地を指し示すだけでなく、乗組員であるメンバー一人ひとりが「この航海を通して、自分はどんな航海士になりたいのか」という自分だけの羅針盤を持つ手助けをすること。それこそが、リーダーに与えられた最も重要な役割なのかもしれません。
個人の目標というエンジンに火がつけば、メンバーは自ら考え、動き出し、チームの船は驚くほどの推進力で目的地へと向かっていくはずです。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
次のブログでお逢いしましょう
仕事の生産性をあげるためさまざまな方法を試しました。その結果UiPathにたどり着き現在UiPathを使った業務効率化の開発、講師の仕事をしています。
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